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satococoa's blog

Web や iOS アプリを作るエンジニアの日記です

RubyMotion の小ワザ

rubymotion

この記事は RubyMotion Advent Calendar 2012 の8日目の記事です。

実際に RubyMotion を使って開発する上で、知っておくとちょっと便利かもしれない小ワザを並べてみます。

複数iOS 機器をつないでいるときにデプロイする機器を指定する

仕事で iOS アプリの開発をしていると、Mac複数の機器をつないでいることもしばしばあります。そういうときに rake device する際、idパラメータを指定するとでプロイする機器を選択することができます。

$ rake device id=hogehoge

この際に使うidというのは Identifier のことで Xcode の Organizer で調べることができます。

f:id:satococoa:20141110001436p:plain

設定を yaml ファイルにまとめる

複数のアプリの開発をしていると、毎回 Rakefile に testflight の token を書くのは面倒ですし、Rakefile がごちゃっとしますよね。

僕は yaml にそういった設定情報を書くようにしています。

yaml ファイルはこんな感じ。

testflight:
  api_token: API_TOKEN
  team_token: TEAM_TOKEN
  distribution_lists:
    - DIST_LISTS

identifier: com.example.coolapp

development:
  certificate: 'iPhoneDeveloper:foo(bar)'
  provisioning: '/path/to/foo.mobileprovision'

adhoc:
  certificate: 'iPhoneDistribution:foo'
  provisioning: '/path/to/foo.mobileprovision'

release:
  certificate: 'iPhoneDistribution:foo'
  provisioning: '/path/to/foo.mobileprovision'

Rakefile 内でこんな風に使います。

require 'yaml'
conf_file = './config.yml'
if File.exists?(conf_file)
  config = YAML::load_file(conf_file)
  app.testflight.sdk        = 'vendor/TestFlightSDK'
  app.testflight.api_token  = config['testflight']['api_token']
  app.testflight.team_token = config['testflight']['team_token']
  app.testflight.notify     = true
  app.testflight.distribution_lists = config['testflight']['distribution_lists']
  app.identifier = config['identifier']
  app.info_plist['CFBundleURLTypes'] = [
    { 'CFBundleURLName' => config['identifier'],
      'CFBundleURLSchemes' => ['coolapp'] }
  ]

  env = ENV['ENV'] || 'development'
  app.codesign_certificate = config[env]['certificate']
  app.provisioning_profile = config[env]['provisioning']
end

testflight で配布するときはこんな感じ。

$ rake testflight notes="hogehoge" mode=release ENV=adhoc

RubyMotion のバージョンを戻す

RubyMotion をアップデートして何かおかしなことが起きたら、以下のコマンドで任意のバージョンに戻すことができます。

$ motion update --force-version=1.15

tap を使って処理をすっきりまとめて書く

Object#tap を使うと、以下のように書くことができます。初期化の固まりを視覚的に認識しやすいので僕は気に入っています。

# 普通に書くと...
label = UILabel.new
label.frame = [[0, 0], [320, 10]]
label.lineBreakMode = UILineBreakModeWordWrap
label.numberOfLines = 0
label.font = UIFont.systemFontOfSize(12)
label.text = text
label.backgroundColor = UIColor.lightGrayColor
label.alpha = 0.8
label.sizeToFit


# tap を使ってまとまりを持たせる
label = UILabel.new.tap do |l|
  l.frame = [[0, 0], [320, 10]]
  l.lineBreakMode = UILineBreakModeWordWrap
  l.numberOfLines = 0
  l.font = UIFont.systemFontOfSize(12)
  l.text = text
  l.backgroundColor = UIColor.lightGrayColor
  l.alpha = 0.8
  l.sizeToFit
end

weak_frameworks

例えば deployment_target を 5.0 以上にしている場合でも、iOS 6.0 で起動中は Social フレームワークを使いたいというケース、あると思います。 ただし、普通に app.frameworksSocial を足してしまうと iOS 6.0 以上にしか存在しないフレームワークなのでビルドが通らなくなってしまいます。

そういうときは app.weak_framework を使えば、必要になったときにframeworkをロードするようになります。

もちろん、iOS 5.0 で Social フレームワークが使えるわけではないので以下のように切り分けは必要です。

def can_open_tweet?
  if defined?(SLComposeViewController)
    SLComposeViewController.isAvailableForServiceType(SLServiceTypeTwitter)
  else
    TWTweetComposeViewController.canSendTweet
  end
end

以下のコマンドで使用するシミュレータの OS のバージョンを指定して起動することができます。

$ rake target=6.0

bundler を使う

RubyMotion 用の gem も BubbleWrap をはじめとしてたくさん出てきました。rails を使った開発のように Bundler を使用すると依存関係を管理することができ、複数人での開発などがしやすくなります。

$ gem install bundler
$ bundle init # これで Gemfile が生成されるので必要な Gem を中に書く
$ bundle install --path vendor/bundle # gem をインストールするパスを指定

Gemfile はこんな感じになります。

source "https://rubygems.org"

gem 'bubble-wrap'
gem 'motion-cocoapods'
gem 'motion-testflight'

Bundler でインストールした gem を使うには Rakefile の冒頭の以下のようにします。

# -*- coding: utf-8 -*-
$:.unshift("/Library/RubyMotion/lib")
require 'motion/project'
require 'bundler/setup'
Bundler.require :default

一点注意があります。bundler でインストールされた rake とビルド時に使用する rake のバージョンが異なる場合、rake 実行時に以下のようなメッセージが表示されます。

$ rake
rake aborted!
You have already activated rake 10.0.2, but your Gemfile requires rake 0.9.5. Using bundle exec may solve this.
/path/to/Rakefile:4:in `<top (required)>'
(See full trace by running task with --trace)

bundle exec を使うと、Bundler でインストールされた rake を使うことができます。

$ bundle exec rake

mode が development か release かを判断する

RubyMotion のプロジェクトのビルドには development と release の2つのモードがあります。

development は開発用にシミュレータや開発機に転送するのに使い、release は AppStore への提出用です。

以下のようにしてモードを指定してビルドすることができます。

$ rake mode=development
# または
$ rake mode=release

現時点での両者の違いは、release モードにすると実行ファイルの最適化が行われることです。それによって、そのプロセスが無い分 development モードのビルドは早くなり、逆に実行時の速度が若干損なわれるそうです。(ベンチマークとっていないのでちょっとその差がどのくらいなのか、までは比べていませんが...)

さて、モードによって処理を分けたいところも存在すると思います。development モードのときだけログを出したりとか。

Rakefile の中では app.development, app.release というメソッドが使えます。それぞれブロックの中身が対応するモードのときにのみ実行されます。

Motion::Project::App.setup do |app|
  # ...
  app.development do
    # This entitlement is required during development but must not be used for release.
    app.entitlements['get-task-allow'] = true
  end
end

Rakefile ではなく実行コードの方では RUBYMOTION_ENV という定数が使えます。

まとめ

思いついたものをざっと並べただけでした。既に開発をバリバリやっている方にはご存知の物も多いかもしれませんが、参考になれば幸いです。